野菜通信 土壌改良活性炭

トウモロコシの活性炭開発・製造元 公式サイト 特許第5303698号

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圃場に生のもみ殻を投入してもチッソ飢餓は大丈夫?!

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生のもみ殻を投入してもチッソ飢餓は大丈夫?!

 弊社のお客様で、トウモロコシの活性炭と合わせて毎年、生の「もみ殻」を大量に投入されている方がいらっしゃいます。片や粘土質の圃場を持つお客様、片やもう一方では砂質土壌のお客様ですが、いずれのお客様も作物の育成に支障は無く、収量にも満足されています。
 もみ殻は圃場に投入することで土壌を柔らかくし、通気性や水はけを良くする効果があると言われていますが、それと同時にチッ素飢餓を気にする声も聞かれます。しかし使っている人は遠慮なくドンドン投入している。

実際の効果と弊害はどうなっているのでしょうか。

敷き詰めたもみ殻の境界部分 もみ殻と活性炭の密度
 敷き詰める量を実感してもらうために境界部分を撮影しました。  活性炭の密度です。

生のもみ殻投入とチッソ飢餓

 チッソ飢餓は土壌中の窒素不足により起こる作物の育成障害ですが、土壌中のチッ素量には有機物の炭素率(C/N比)とその有機物を分解する微生物が関係しています。一般的に有機物の炭素率が20以上(炭素が多くてチッ素が少ない有機物)だと微生物によって分解される際にチッ素が微生物に取り込まれ、土壌からも消費されると言われています。
 もみ殻は炭素率が75程度なので、分解には土壌中のチッ素が消費されていき、チッソ飢餓による育成不良が起こると言われています。しかし、もみ殻の表面は固く、土壌中で分解されるのには時間(一説には何十年とも)がかかります。その為、急激なチッ素消費は起こらず、もみ殻投入が即座にチッソ飢餓の原因とはならないようです。もちろんこれは土壌の微生物の状態や、もみ殻や他に投入される有機物の炭素率や量にも左右されます。
 その為、圃場に初めてもみ殻(もみ殻に限らず炭素率の高い有機物)を投入する際は、窒素量について元肥や追肥に特に気を付ける必要があります。もともとの土壌のチッ素量にもよりますが、2年目、3年目以降も栽培の過程で窒素が不足していないか観察し、必要に応じて追肥をすれば問題無いようです。
 また逆にチッ素過多の圃場ではそのままでも土壌改良効果が期待出来そうですが、もみ殻だけでは分解でチッ素を消費するのに時間がかかるため、微生物が分解し易い他の炭素率の高い有機物を入れたり、チッ素分を多く必要とする作物を栽培する方が効率が良さそうです。

チッ素飢餓(チッ素欠乏)の症状 チッ素過多の症状

育成不良(上に行くほど葉が小さい、成長が鈍い、実が早く成熟する等)
葉の緑色が薄くなる(ひどい場合は黄色になる)。

葉の緑色が濃く、伸びが良いので育成が良いように見えるが、植物自体は病気や害虫に弱くなる。
花や実が付きにくくなる。

 

C/N比

有機物の例

効用又は害の例

25以上

オガクズ、わらなど、未熟堆肥

チッ素飢餓

15~25

堆肥

土壌団粒の発達を促す
植物の繊維を作る

15以下

アミノ酸肥料(発酵肥料、ぼかし肥)

肥料的な効果が高い
植物の細胞を作る

 

生のもみ殻を入れることによる効果と影響

 圃場に投入されたばかりのもみ殻は土壌中でも形状を保ち続けるため、すぐに現れる効果として土壌の通気性や排水性が高まります。もみ殻の外側は固いですが内側は柔らかく、微生物が住み着きやすい環境となっており、土壌改良の土台としても有効です。ただし生の状態のもみ殻は水を弾く性質があり、投入直後は土が乾燥しやすくなる為に水分管理が大切で、特に砂質の圃場では注意が必要です。4か月程度経過すると、もみ殻は水分を保つようになり、土壌に馴染んでくるそうです。
(もみ殻投入後の作物の育成不良が起こる場合はチッソ飢餓よりも、水はけが良くなった事による肥料流れの影響の方が大きいのかもしれません。)

 1年以上経過すると、もみ殻は次第に腐植(黒色化)していき、水分を保つ状態になってきます。その為、投入時とはまた圃場の管理が変わってくるので注意が必要となります。

 そして2年目、3年目と分解が進み続けていくうちに土の団粒化が進み、土壌改良効果が現われてくるようです。更にもみ殻にはケイ酸(ガラス質)が含まれています。このケイ酸には植物を丈夫にする効果があり、病気、害虫に強くなり、収量増も期待できるそうです。

 もみ殻の投入後はこれまでとは違う水分管理、肥料管理が求められるうえ、土壌改良効果は3年以上経過してから徐々に現れてきます。さらにはもみ殻を直接圃場に投入する以上、もみ殻を分解する微生物は作物にとっても有用であることが前提ですし、もみ殻の投入量や土壌の状態、作物によって効果の現れ方も異なるようですが、長い目で見れば、もみ殻の投入は圃場に良い効果が得られるようです。

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