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第03話 POPシステム開発での裏話

第03話 POPシステム開発での裏話

 ある時お客様にデモンストレーションをした時に『何で毎回品名を入力するんだ?変わるのは値段だけじゃないか!』と言われたのです。言われてみれば「おっしゃる通りです」、もうぐうの音も出ませんでしたね。

 ソフトを作った人は商品名も値段もみんな入力するという前提で作っている。だから実際に使う人の考え方とギャップが発生するのです。(システム屋の失敗の原因はたいていここにある。)

 

自動出力が出来上がった背景は

 じゃあどうするんだということになった訳ですが、開発元と相談をしたらある大手GMS向けに自動的に大量のPOPを作るシステムの開発プロジェクトがあるという話になった。ところが相手方はアウトラインだ、色をつけるだと、とても事務処理用のプログラムを作っている我々とは話がかみ合わない。そうしているうちにデータを作るプログラムが出来上がって来た。実際に使ってみるととても事務処理屋から見たら使えるもんじゃない。もう先が見えない、これでシステムは終わりかと思ったのですが、データを作るシステムには問題があるが、システムの目指す方向は間違ってはいない。じゃあデータを作りそのデータを印刷するルーチンに渡すようにすれば良いということになった。お互い得意な分野で必要なプログラムを作って結合テストをすることになった。

 正式受注案件ではないから、お互い先行投資、テストは正月3が日とした。結合テストで問題が発生し開発メンバーがその場で修正するというタイトなスケジュールだったが一応の完成となった。一号機はその月の下旬に受注。それから勢いがついた、同業他社とは異なるコンセプトでの提案はお客様のシステム部門を巻き込んだものとなった。この時からPOPはホスト連携が当たり前になってきたのです。

 

マウスが使えない!

当時のPOPは手書きが当たり前の時代です。そんな時に『パソコンでPOPが作れます。』と言ってもコンピュータなんて高嶺の花、触ったこともないという販促の人が大半でしたから理解してもらうのが大変でした。キーボード・マウスアレルギーのお客様にシステムの効用・効果を説明、更に「一からデータを作るのではなく特売データをホストコンピュータからもらって出力します」なんて言ったら『えっー解かんない』の世界。
 当然システム連携ですから情報システム部門との折衝となる。ここでも事務処理系ですからPOPの仕組みとなると??? 要するにシステムとPOPの間をつなぐシステムを提供することで一気にシェアが広がったのです。ここにも『困ったものは金になる』が実証されたと言えるのです。 そしてこの自動出力の仕組みから実は大変なシステムの開発につながったのです。

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