トウモロコシの活性炭、カドミウム対策の研究に「いわて産学連携推進協議会」(リエゾンI)の補助事業に採択されました。

写真は授与式のもの、岩手銀行頭取様から目録を受け取りました。

■報道発表
 岩手日報 2015年2月24日朝刊
 日本経済新聞 2015年2月24日地方版
 めんこいテレビ

 

稲作に於けるカドミ吸収抑制プロジェクト

稲作に於けるカドミ吸収抑制プロジェクト

一昨年秋、とある展示会でカドミウムが含まれる水田をお持ちの農家さんと巡り会い、昨年(2014年)トウモロコシの活性炭でどれだけカドミウムを吸着できるかの実証実験をさせていただきました経過

国の基準は0.4ppm、東京都は国際基準の0.2ppm以下でないと販売してはならないと定めていますが、こちらの水田での濃度は国の基準の約4倍弱でした。

実験方法は一枚の水田を二つに区切り活性炭の投入量を変えて効果の差を検証しました。

当初JAの検査では左側は「計測不能」と言う事だったが検査会社に改めて依頼したところ、水路側が濃度が高いことが分かりました。

植える前と中間で土の濃度を調べても検出されなかったことから、酸性度の高い農業用水のカドミウムを土壌から分離し、米が吸収した可能性が高いと予想されます。水系は同じです。

証明書番号 試料採取場所 カドミウム
W-262561-001 米 1L左奥 0.70
W-262561-002 米 1L右奥 0.62
W-262561-005 米 1L中央 0.66
W-262561-007 米 1L左手前 0.57
W-262561-008 米 1L右手前 0.58
W-262561-003 米 2L左奥 0.64
W-262561-004 米 2L右奥 0.65
W-262561-006 米 2L中央 0.34
W-262561-009 米 2L左手前 0.26
W-262561-010 米 2L右手前 0.30
国内環境基準値 0.4未満
単位 mg/kg

表中の赤字は環境基準超過を表す。

計量の方法:昭和46年農林水産省令第47号